起点付近の小岩線

(JRの送電線)

小岩線は、JR常磐線の金町駅の少し西側にある金町変電所から立ち上がている。
なお、送電塔の振り分け番号については、普通は起点の送電塔が1号となるはずなのだが、ここでは2号から始まっているようである。
昔の航空写真を見たところでは、当時の変電所の敷地は広大である。
当時は恐らく、構内にはもう1基、起点の送電線を支えていた送電塔(門型鉄塔)があったのだろう。
なお、同変電所については、蕨-金町間送電線が廃止となった頃に縮小されたようだ。
現在はもう起点の送電線を支えている門型鉄塔はなく、2回線の小岩線を立ち上げている普通の四角鉄塔が1基あるのみである。

続いてこれが、金町変電所を出た後にある3基目の送電塔である。
順を追って行けば、こちらが3号鉄塔になるはずだが、2号から始まっているため、ここで4号鉄塔となる。
なお、送電塔の形については

この先からしばらく、新金貨物線の線路の上部を通過するから門型鉄塔となる。
それから架空地線については、基本的には張っていないようだ。

なお、こちらの10号鉄塔は、カーブがきついためか?右側のジャンパー線支持は大きく外側へは突き出さず、門型鉄塔上に長幹がいしを上へ向けて取り付けて支持していた。

戦前からずっとあるようで、年式は昭和11年(1936年)を示していた。
川崎で言えば、大師線並に古い。

続いてこれが新金貨物線と国道6号(水戸街道)との交差箇所である。
今時の国道に踏切があるとは珍しい!
新金貨物線は、1日に数便しか通らないため、ずっと踏切のまま残っていたようである。

なお、送電塔については、ここでは右側に見えるのが小岩線16号鉄塔である。

それからここでは、門型鉄塔の断面も見ることができた。
三角形のような形は、まるで昔の四角鉄塔を思い起こすような構成である。
この門型鉄塔は、ジャンパー線を支持するために、両端を三角形のような部材を使用して突き出しているのが特徴だ。
しかし奥の方では、そうはなっていない普通の門型鉄塔となった箇所もある。

続いてこれが少し進んだ箇所で撮影した21号鉄塔

送電線は、上相以外は全て引き通し

こちらは全てが耐張

なお、最近では新金貨物線の旅客化の話が持ち上がった影響があってか、門型鉄塔も一部では拡張工事をなされた箇所も見られた。

それがこれだ。

左側であるが、鋼材を継ぎ足した形跡が見られた。
なお、継ぎ足し後の端のジャンパー線支持については、突き出させることはやめたようだ。

門型鉄塔の拡張工事を行った箇所では、プレートも取り換えられたようで、ここは建替として追記されていた。
これを見ると、どうやら令和2年(2020年)11月に改造したとある。

こちらは次の24号鉄塔

ここも拡張工事を行ったようで、幅が広くなっていた。

それにしても、今後新金貨物線を旅客化した後は、上部を通る送電線はどうするのだろうか?

前へ     次へ

ゴロンディーナーのちょっとした送電線の鉄塔記録 トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用を禁止します。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system