金井線

(※金井線にも一部、カーブを振る箇所で、補強のため用?の猪苗代旧幹線設計なる耐張鉄塔あり!なお、こちらの部材もアメリカのカーネギー製なのかは不明)

金井線の支持物については、大正14年建設の頃から元々鉄塔のようであったが、こちらも特に張力が特に加わりやすいカーブ箇所については特別に!猪苗代旧幹線で使っていた旧鉄塔を採用した箇所がある。
それが丁度、愛宕山ふるさと公園内にある金井線28号である。
なお、それより1つ若番号側の27号にも、これはかつての完全なる金井線の原型鉄塔と言えよう、建設当時物の旧鉄塔がもう1基残されている。
いずれも残った要因については、付近に公園があり、そこで何らかの環境調和が行われ、偶然にも緑に防錆塗装が施されたから、いつまでも残ったのかと思われる。
なお、それより老番側の鉄塔については、随分早い段階の平成初期頃に全て建て替えがされている。
それが丁度、元関東水力會社が建設をなさった佐久発電所(現在は合併されて、東電が管理)で使われている調節地の付近にある。

歴史ある金井線でも、カーブ箇所を振る箇所については、特別に!猪苗代旧幹線による2条地線設計の115kV鉄塔を特別に採用!
なお、金井線の実際の送電電圧は66kV
こちらも片品川線のように、送電電圧は115kVを超えていないから、部材については、こちらも一切改造はされていないものかと思われる。

建設年は大正14年(1925年)2月であった。
これは、猪苗代旧幹線よりも大分遅い年代である。

その一方、金井線の通常の旧鉄塔については、関東水力電気會社による利根川筋佐久発電所の絵葉書にも写っている通り、上記の形となっている!

年式については、こちらも変わらず。

そして!残念ながら当時はまだ送電線の撮影には目覚めておらず、近距離写真を撮ることはできなかったが

金井線61号と62号では、全相の送電線の支持に珍しいセミストレーンがいし装置を適用したものがあった。
写真は62号の方である。61号は撮影ならず。
セミストレーンがいし装置とは、氷雪によって送電線が脱落した場合に備えてあったものだ。
垂直に懸垂固定してある懸垂がいしを送電線と並行になるようにして傾斜を付けながら取り付けているのが特徴だった。

おまけ

関東水力電気會社による利根川筋佐久発電所の絵葉書には、金井線の原型鉄塔(この区間は平成初期頃に建て替え済み)と真壁調節地が映っているものがある。
それが上記写真のものだ!
写真中央右寄りに金井線の通常仕様の旧鉄塔が見えたのだった。

ちなみに現在の真壁調節地はこんな感じである。
真壁調節地西側の金井線の原型は建て替えられたようだが、鉄塔の位置については変わっていないように見える。

真壁調節地については佐久発電所関連施設用に関東水力電気會社が建設したようだが、現在は東電が管理をしている。
こちらも建設年はかなり古く、大正14年竣工だった。(金井線と同世代)
(水管がある辺りに石碑が残っています。)

なお、現在の佐久発電所はこんな感じだ。
大きなサージタンクについては、付近を通っているJR吾妻線からも見ることができる。
絵葉書を見ると、サージタンクについては一度取り換えたようだ。

こちらも昔は関東水力電気會社が所有のものだったが、今はこの通り東電が管理している。

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