川中線

川中線の建設年は昭和14年(1939年)で、かつて実在の須川電力が建設したようである。
(第6回 東京通信局編 昭和4年7月18日発行付録の東京電燈株式會社送電線路図を参考。なおこの図では、発電所のみ建設しているのが見て取れた。)
起点は川中発電所であり、終点の松谷開閉所兼発電所まで13基の鉄塔で結んでいる。この先については、上信線に電源を追加しているようである。
鉄塔形状については、中には他では全く見慣れぬ特殊形状をしているものがある。
この時代の鉄塔ならば、普通1条の架空地線を張るのが主流だったことだろうと思うが、ここは雷が多いためか、
本来ならば送電線を支持するかのごとく、架空地線支持用に上部に長い腕金が付いたものがあり、結構見ごたえがあるものが実在する。
これがなんだか自分にも、まるで王冠でもかぶっているかのように見える。

起点の川中発電所

↑川中線の送電塔の形状についてだが、1号から4号鉄塔までの区間については、他では見慣れぬ特殊形状をしたものが実在する!

建設年は昭和14年(1939年)6月!

なお、5号鉄塔からについては、送電塔の高さを嵩上げしたような箇所も見られた。
それから上部の特殊形状をした冠については、この辺りでは送電塔の嵩上げ時に撤去したのか、この先についてはないのも見て取れる。

一方こちらは、終点間際の送電塔であるが、ここは1度建て替えられたのだろうか、近代構成である。

この送電線が1万1千ボルトであるという案内はこちらに

終点の松谷発電所兼開閉所

看板も発送電の分離で振り分けられた。

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