鬼怒川線

日本初の66kV送電線?

建設:鬼怒川水力電気会社
(かつては現在の小田急(小田急電鉄)の親会社)

鬼怒川線の送電塔は、人間がバンザイしているかのように見えるバンザイ鉄塔が特徴である。
他には、送研の文献では、「おいらん鉄塔」との表記も確認済みである。
建設は1911年(明治44年)であり、栃木県の鬼怒川温泉の下滝水水力発電所から東京の尾久変電所までを結んでいた。
鉄塔の建設については、アメリカの技師が指導のもと建設したようであるが、鉄塔部材については、国産製品を使用したようである。
(これについては、次項で紹介の日本初・日本最古の鉄塔に相当する塔ノ沢線と同様)
次いで、がいしについては、60号特別高圧ピンがいしを使用していたようである。
なお、現状については、バンザイ鉄塔は完全に除却されており、電気の史料館以外では見ることができない。
埼玉県南部の一部と東京都内に関しては、現在は6万6千ボルトの東尾久線が通っている。

電気の史料館に展示されている、鬼怒川線の6号鉄塔

ちなみに国土地理院で公開されている昔の航空写真では、昭和44年(1969年)頃までは、まだ東京都内でもくっきりと!バンザイ鉄塔が現存しているのが見て取れる。
こうして、どうやら昭和44年頃まではまだあったらしい。
残念、自分はそれより50年も後に生まれておる・・・
それにしても!なんだよ〜足立区にもこんな歴史的送電線が通っていたのかよ!!
記念に1基ぐらい公園とかに残しておかねえとわかんねえじゃねえかよ!w
(↑気が付いたのは2018年のことw)

鬼怒川線のバンザイ鉄塔の起点であろう、下滝水力発電所の工事風景絵葉書
(運よく入手w)

裏面はこんな感じ。

そして、これは正しく鬼怒川水力電気会社が発行した記念帖だ!
こちらも運よく入手できたのは、何かのご縁?
鬼怒川線の特徴的な写真が、後半辺りに載っていた。

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