美園線

現状、東埼玉線からは、岩槻変電所、美園線、鳩ケ谷変電所の順に続く。
繋ぎ替えされた美園線の建設時期についてだが、昭和35年(1960年)となっており、既に早い段階で、上越送電線のルート変更がされていたようである。
なお、埼玉高速鉄道(埼玉スタジアム線)ができて、大分開発がされた鳩ケ谷のエリアについては、随分建て替えが進んでいる。
また、埼玉スタジアム付近では、緑塗装を施した周辺環境に合わせた送電塔も実在している。

架空地線支持の三角帽子については、送電線竣工時はなかったものかと思われるが、それはどうやら後から嵩上げされたように見られる。

美園線の懸垂がいしについては、東埼玉線同様、外ヒダが一回り突き出た、2代目のスモッグがいしが使われていたのが確認できた。
このがいしは主に、塩害地域や化学工業地帯を通る送電線路で使われていたらしいが、ここでは濃霧の意味合いで取り付けられたのかと思われる。
(乾燥した状態で、がいしに塩や煤煙などの汚損物が付着した時は特に問題はないが、付着した状態で小雨が降ったり霧が発生したりすると、がいしの絶縁がやや失われる。)
この送電線路は途中、見沼代用水沿いなど、農地を通過する。

美園線の年式については、昭和35年1月建設であることが確認できたが、スモッグがいしについては、その当時物であるのかどうかは不明である。
地上からでは確認できない。

そしてこちらは、埼玉スタジアム2002のすぐそばで確認できる、周辺環境に合わせた緑塗装の美園線の送電塔である。
このエリアについては、埼玉スタジアムができる数年前には建て替えられたようであり

年式については、埼玉スタジアム2002(平成14年)竣工前の平成10年(1998年)を示していた。

一方、その先の34号については

鋼管単柱鉄塔も確認できた。

緑塗装については、合計4基確認できるが

こちらの36号については、主柱材の部分が少なく、変わった形となっていた。
腕金は後6つ下に取り付けられるような感じがするが、これだと将来、増強予定でいるのだろうか?

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