奥戸線

奥戸線の支持物は、矩形鉄塔が大半であるが、2015年頃に中川付近のものが矩形鉄塔から普通の鉄塔(それも近代的な現代のスリム鉄塔)に建て替えられている。
なお、建設年は原型らしき矩形鉄塔で昭和36年(1961年)との情報を確認した。

(※現状について:最近は何故か建て替えが急速に進んでいる!そして平成も終わろうとする節目の令和には、ついに全ての矩形鉄塔がマンションなどの構造物を避ける現代風のスリム鉄塔に建て替えられた。)

江戸川変電所を起点とした奥戸線は、途中までは白鳥線と併架されるため、5号鉄塔から始まる。

矩形鉄塔本体には、架空地線を除いて送電線を張れそうな腕金が7段あることから、後にもう2回線を増強するつもりだたのかもしれない。
外見はどうみても、6回線の送電線の支持が可能な設計である。まぁ、結局は一部の建て替えで2回線止まりになったようだが

5号の巡視用プレート

一方こちらは、建て替え後の奥戸線5号鉄塔
奥戸線の建て替えについては、2015年(平成27年)から本格化してきたのを覚えている。

建て替え後の送電塔については、随分とスリムな四角鉄塔となってしまった。
今はもうそこに、かつての4回線の送電線を支持できるような矩形鉄塔があったような面影はない。
かつての奥戸線が矩形鉄塔であったのは、後ほど増強して2回線を追加できるようにしていたのかもしれない。
しかしそれは追加できずに、完全に2回線のみ支持可能な送電塔に建て替えられたといった感じだった。
ちなみに建て替えの工法についてだが、なんと元あった矩形鉄塔の内部に新鉄塔を組み立てていたようであるから驚きだ。O_o

う〜ん、やっぱり自分は、建て替え前の方がいいかな^^
矩形鉄塔自体、最近では新設はしていないように見られる。

5号の看板

続いて奥戸線6号鉄塔

こちらは送電線の引き通し箇所のようで、懸垂がいし連はV吊だった。

続いて1つ飛ばして、こちらが8号鉄塔

その次に見えるのが後にできたと思われる8-1号鉄塔だ。
(後からできたものであるから、8-1号とある。)
そう、中にはこのような不思議な鉄塔もある。^^
両側に1基ずつ送電塔を建てて、何やら送電線を引き下げ分岐しているではないか
これは引き込み線の分岐のためにこうなっているのかと思われる。
航空写真を見ると、ダクトのようなところに地中ケーブルが収められており、それが付近にある大口需要家向けに向かっている様子が見て取れた。
普通ならこういう鉄塔は建てずに、普通の四角鉄塔で大口需要家や配電用変電所等へ引き込んでしまう処理を行ってしまうのだが
奥戸線は前述の通り、後に増強するつもりでいたかのような矩形鉄塔であったから、こういう例外がいたのかもしれない。w
※実はといえば、私は幼い頃から親戚の家に向かう途中に、よくこの側近にある環七を通っていたので、その頃からもう、この鉄塔の存在には気が付いていた。
当時は不思議そうにこの鉄塔を眺めていたのを覚えている。w

種類的にはかなりのレアものになるかと
私が某企業の送電線事業部に入社する前、この送電線を同僚へ紹介したら不思議がっていた。w

 

なお、この送電塔の建設年は、昭和46年(1971年)であるのを確認した。
やはり後からできた感じか
ちなみにだが、これは少し若いからだろうか、今回の送電塔の建て替えからは除外されている。

建て替え工事中の奥戸線 12号周辺
左後ろには正しく忍者っぽい美化対策が施された鉄塔もw:D
これは京成線の高架時に後からできた奥戸線9-1号なる鋼管鉄塔である。
しかし自分にもこの形は忍者に見えるなぁw

奥戸線 11号鉄塔の近距離写真はこんな感じだ。
既にこちらも建て替え工事が始まっており、元あった矩形鉄塔の内部に新鉄塔が建ち始めていた。

そして、ここでようやく年式をうかがい知ることができた。
昭和36年(1961年)1月とあった。そこそこ古い。
やはり高度経済成長期か・・・

続いてこちらが12号

既に元あった矩形鉄塔からは、懸垂がいし連は取り外されているようだった。

ここでは、がいしが宙を浮いている。

ケーブルジャンパーか〜

ちなみに奥戸線12号鉄塔の2回線の送電線移線時は、こうなっていた。
古い矩形鉄塔の方には、まだV吊懸垂がいし連が残っていた。

続いてこちらが奥戸線13号鉄塔
撮影時はまだ現存していた。

続いてこちらが奥戸線14号鉄塔
撮影時はまだこの辺もまだ残っていたが、今はこの辺りも完全に建て替えられている。

奥戸線15号鉄塔は、あまりない引き通しで、全ての懸垂がいし連をV吊配置したものだった。

なお、奥戸線はこの先で

配電用変電所へ向けて2回線を引き下げ分岐した後は、上平井線となる。

上平井線にも奥戸線と似たような矩形鉄塔が終点まで残っている。

前へ     次へ

ゴロンディーナーのちょっとした送電線の鉄塔記録 トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用を禁止します。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system