蔵前線を追跡 その1

蔵前線は3回線の送電線路で花畑変電所から梅島変電所までを結ぶものであった。
なお、蔵前という程であるから、その先地中線路として、蔵前変電所までを結んでいたように見られるが、後に梅島変電所までの区間も地中化されたようで、今はそこには北千住線のみが寂しく通っている感じとなっている。
このページでは、長らく死線の状態で残っていた3回線の蔵前線の送電塔を見ていく。
それではまずは、東京都足立区にある蔵前線の起点である花畑変電所へ出発!
蔵前線の立ち上がりの部分を見てみよう。

左手前のものが蔵前線の起点だ。
既に地中化されたようであるから、下の方にはブッシングなどの変電設備は既に見当たらなかった。

 

蔵前線は3回線であるから、それぞれ回線番号が1号線、2号線、3号線と振られている。
こちらはそのうち1号線のガントリ鉄塔の拡大写真である。
撮影時は既にジャンパー開放されていた。いわば停止中の死線状態である。

続いて2号線の拡大
こちらも変わりない。

続いて3号線
同じくジャンパー開放

蔵前線1号

花畑変電所を出た後は、南側にある梅島変電所へと向かうから、蔵前線1号鉄塔は思いっきりUターンをしていた。
一番左側については、急角度となるから、ジャンパー線支持の耐塩懸垂がいしは取り付けられていない。

1号の反対側!
防錆塗装は、長いことされていないのが見えた。

さて、ここで蔵前線の送電塔の年式が確認できた。
昭和33年(1958年)12月建設とあった。結構古いものだった。
どうやら環状7号線ができる10年も前からあるようだ。 高さは31メーター

続いて2号!
2号鉄塔も同じように、南方向へと向きを変えていく。

ここでは右側に足立線、中央に蔵前線、左側に花葛線を合わせて撮ることができた。

ジャンパー線支持の耐塩懸垂がいしの配列については、中央のみV字吊にはなっておらず、張力に任せて片側へ寄せたような構成となっていた。

2号の反対側!

2号のプレート
変わらず昭和33年12月建設
さて、この先については、3回線の蔵前線の下に、足立線がドナウ配列となって併架されていく。

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