ここでは、天沼線の元が岩槻線であったことがわかる看板を発見した。

それが見えたのは、吉野変電所構内にある天沼線13号鉄塔だ。

ちなみに以前は、埼上線78号から丁度この区間まで、吉野線という連絡線を張っていたようだが、近年それは廃止となったようだ。
その連絡線については、上尾変電所を経ないである感じだった。

現在ここでは、天沼線の下段に併架されている井戸木線より2回線が配電用変電所へ向けて分岐されているのみだ。

さて、本題
天沼線が元岩槻線であった証はここにある。
塔上作業を行う場合は、タブレットを完全に使用することを促す看板で確認できた。
現在、天沼線となっている最上部の2回線は、かつては岩槻線だったそうで、岩槻線13号との表記がある。
◆タブレットというのは、停止回線で作業してもいいことを確認するためにある。
各送電塔の上部には、タブレットをはめ込む色付きの型枠が塔上に固定されている。
色は、1号線、2号線でそれぞれ振り分けられており、タブレットは、塔上でなんらか保守や工事を行う際、停止回線のものを渡される。
タブレットを、搭上に固定されている型枠にはめ込むことができなければ、それは工事をしてはならない回線になる。

さて、看板の内容はこうだ。
単純なことだが、要するにこれは、こう仮定すると、送電線の保守や工事をするにあたって、送電塔の上がる位置によっては、回線違いが発生するということだ。
実際に昇塔してしまうと、どっちが1号線なのか2号線なのかがわからなくなってしまうから、念のためこのような注意書きの看板があるようだ。