千鳥町線

千鳥町線は、JERA川崎火力発電所(発送電の分離前は東電の発電所だった。)を起点とする4回線の送電線であったが
現在はどうやら途中で送電線の繋ぎ替え(強いて言えば、途中から1号線が2号線に合流)がされているようであり、途中から塩鳥線となっている。
また、途中に合った引き込み線の分岐も廃止した箇所もある。
なお、支持物の形状については、貨物列車の線路などがあった影響で、線路をまたいだ門型鉄塔や線路を避けながら立つ矩形鉄塔など、さまざまな形が見られる。
他には、架空地線支持の三角帽子のない、昭和レトロ感ある当時物の送電塔も見かける。

千鳥町線、それから背後では浮島陸線の起点にもなっている川崎火力発電所

こちらは発電所を出た後にある千鳥町線3号の角度鉄塔
種類としては、早速昭和レトロな構成が登場
なお、この右側には、川崎港海底トンネルがある。

3号鉄塔では辛うじて、門の上から年式が見えた。
昭和35年(1960年)9月とある。
後で見て行くが、当時から形を変えていない送電塔も複数基ある。

続いてこちらは4号
ここからは貨物列車があった名残として、門型鉄塔が少し続く。

門型鉄塔区間についても、特に年式は変わらず。

とりあえず、このアングルでは左下の1回線が千鳥町線の3号線部分であるようだが
ここでは後他に、見慣れぬ30号区のとプレートもある。

続いてこちらが6号だが、門型鉄塔は2連続仕様で、引き込み線を分岐できるような設計になっていると思う。

門型鉄塔はここまでで

ここから先は、昔の架空地線支持の尖がり帽子のない旧型の四角鉄塔や矩形鉄塔などが続く。
こちらはそのうちの8号だ。
ここでは以前、上部にある千鳥町線1号線、2号線より2回線の引き込み線を分岐していたようであるが
今はそれは廃止されており、左側に以前それを引き留めていた鉄鋼が見えるのみ。

なお、ここからの送電塔は、工場などの構内にあるので、プレートは見られず、看板ぐらいしか見られない。

8号の反対側

続いてこちらが9号だが

こちらの送電塔は、元あった貨物列車の線路を外れた箇所にあるので、形が変わって矩形鉄塔となっていた。
なお、ここでは上下の2回線より、それぞれ2回線ずつ引き込み線を両側へ

分岐しているというよりも、一度需要家へ送電線を入れて、その後は再び引き出して、本線に載せ替えているように見えた。
浮島陸線もこの手だったが、これは送電線路の途中、もしくは需要家内でなんらかの故障が発生した場合、他の需要家へ迷惑をかけないようにするための対策なのかと考えられる。
いわば、波及事故の防止である。
送電線の故障などが発生した場合、健全区間のみの送電をできるようにしているのかと考えられる。

下段の千鳥町線の3号線、4号線部分?に関しても、同じ感じだった。

続いてこちらが10号

ここでは上部を通る千鳥町線の片側1回線を、一度需要家へ引き入れた後、再び本線へ戻しているのがわかる。
その箇所については、本線のジャンパー線は、ないのがわかる。

続いてこちらが11号だが

送電線の繋ぎ替えが起きているのはここだった。
ここではそれぞれ、上下にある各2回線を1回線へまとめているのだ。

ここでは、上部にある千鳥町線2号線部分が、写真手前側にある同線1号線部分に合流しているとみていいだろうか
しかしこの先で塩鳥線に電線路名が変わるから、片側はもしかしたら起点より塩鳥線なのかもしれない。
普通、送電線路名というのは、最上部にある電線路名をなぞらえる。

遠目で見るとこんな感じ。

続いて下段の2回線についても、やはり同じように、片側1回線が片側1回線へ合流しているのが見える。
見た感じここでは、千鳥町線4号線が3号線へ合流しているとみてよさそうか?
それにしても、電気の流れゆく方向については、不明だ。

各1回線の合流については、千鳥町線11号鉄塔で行われている。
ちなみに8号鉄塔で引き込み線を分岐していた時代は、どうなっていたのか不明である。
8号鉄塔での分岐を取りやめたので、ここでは各回線を合流させたともいえそうだ。

さて、この先の区間については、今は塩鳥線へ電線路名が変更となっているから、次の塩鳥線のぺージで続きを紹介しよう。

前へ     次へ

ゴロンディーナーのちょっとした送電線の鉄塔記録 トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用を禁止します。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system