本牧線の矩形鉄塔

ここでは本牧線の矩形鉄塔を見てみよう。
同電線路については、特に矩形鉄塔が原型のようで、昭和31年(1956年)9月建設を確認している。

本牧線の矩形鉄塔については、45号から見ることができる。
それではその奥の45号から見てみよう。

まずはこちら、本牧線45号である。
ここよりやたら古そうな形をした矩形鉄塔が見えてくる。
しかしこうした矩形鉄塔も、近年では新設はしないのだそうだ。
ここも時が来れば、奥戸線のようなスリム鉄塔になるのだろうか
それにしても、撮影当時は初夏の陽気で、暑かった思い出あり。

45号の看板
看板類は最近取り換えたようで、綺麗だった。
また、最後に防錆塗装を行った日も近いようで、送電塔も比較的綺麗である。

45号を受電端方面(負荷側)から見るとこんな感じ。
道路よりズームして撮影

続いてその次の46号は矩形鉄塔にはならず、こちらは架空地線の支持は2条支持設計で、やや近代を思わす普通の四角鉄塔であった。

この感じだと、推定年式は昭和40年代だと思うが、いかがだろうか
ここも昭和31年の当時物のような気は、あまりしない。

46号の看板

続いて47号だが、ここからは団地の中だ。

腕金に敷いてある防護ネットのようなものは何だろうか
昇塔作業員が足を踏み外さないようにあるのだろうか
私も送電塔への昇塔経験があるが、腰に付けたロリップだけでは踏み外すと思う。
送電塔の塔脚に備えつけられたレールに沿って昇るのは好きだったなぁ。
ちなみに関西の方ではレールではなく、それはワイヤーの場合もあるようだ。

47号の看板

48号

続いてこちらが49号だが、ここで首都高速神奈川3号狩場線に近くなる。

プレートについてはここで初めて撮影できる。
なお、それに関してはやはり、送電端方面(電源側)に施設の模様
年式は昭和31年(1956年)9月とある。

49号の反対側!

さらに階段を登って振り返る。
初夏の陽気でもこれを上がっただけで、もう汗がびっしょりだった記憶ありw

なお、本牧線はその49号で首都高速神奈川3号狩場線を横断する。
ということで、私も歩道橋を渡ってそれを横断するが・・・

歩道橋の上は見晴らしがよく、そこでも今撮ったものを振り返ることができた。

こうしてまとめてみると、種類の違いや高低差など、バリエーションありw
また冬場は、背後に富士山を入れて撮影することも可能だそうだ。
まぁ今回はそれは、霞の多い5月となってしまったから、撮れなかったが・・・

ここではさらに写真を追加!
それもダイナミックにダイジェストに掲載!
2021年の3月に再来した写真もあるが、3月となれば今度は花粉が飛散されるから、やはり霞どった。
しかし左側には辛うじて、伊勢原の大山とその右側には丹沢の山々が見える。

思い返せば、私もこの高速は、仕事で一時、車を運転して通ったことがある。
運転中はくれぐれも、わき見はしないように注意願いたい。
「あ〜なんかあるなぁ」程度で見てるぐらいだ。
ちなみにここは、配電柱でも珍しいのがある。
それは写真中央やや右側寄りにある。
ここではDアームなどのアームは全く使わず、直接高圧を引き留めている。
これについては、確か何年か前に、あの老舗電柱ブログに掲載した記憶がある。w

続いてこちらが50号
高速を超えた後だから、こちらはやや盛り土がされた箇所に立っていた。
まぁでも坂の多い横浜の住宅の送電塔は、こうしたものが多い。

プレートに関してはやはり、巡視をする際に見やすくするためか、電源側にある感じか

続いてこちらは手前から51号、その奥には先ほど見上げた50号の順だ。
ここで一気に本牧線は谷底を通るから、耐張鉄塔となっていた。
相当前のものならタイダウンがいし装置も適用されるだろうが、ここは送電線が縦型配列であるから原理的にそれは無理であろう。
であるからここは普通に耐張鉄塔となっている。

ここでまた50号をズーム

谷底にある本牧線51号の看板はこんな感じ。
基礎もまた戦前を思わす構成となっていた。
内部の部材をもコンクリで固定してしまうこの手の基礎については、大体昭和30年代頃まで普及していたようだ。
こうしたものは、内輪線である駒沢線や酒匂川線の2代目の送電塔でも見たことがある。
いや、ここは単純に谷底のものであるから、強度の意味合いで基礎を頑丈にしたともいえそうか

はい、ここでまた近距離撮影

さぁお次は、あの52号へ!

なお、下段にここまで併架されてきた保土ヶ谷線は

次の53号で振り分けられる。

ここでもまた見晴らしがよい場所があり、今撮ったものを再び振り返ることができた。

これまたバリエーションあり
高低差が凄い箇所がある。
高低差が凄いのは、前のページで紹介した44号辺りだ。

四角、四角、四角、四角鉄塔で上部分岐、四角鉄塔で下段分岐、相当古そうな四角鉄塔、矩形鉄塔、四角鉄塔、矩形鉄塔の順だ。

なお、この手の矩形鉄塔については、早くて昭和初期には普及していたらしい。

こうして52号のふもとへ到着

なお、ここには配電線でも珍しいものがあった。
遮蔽線(しゃへい線)が張られているのだ。
(※この遮蔽線については、配電柱の移設及び設備更新に伴い、現状は撤去されている。詳細は、電柱専用のHPに掲載している。

本牧線は昭和31年建設で相当古いものであるのと、ここは高低差の中で高い位置に送電塔が立っているから、なおさら配電線との距離は短くなる。
そんなわけあって、ここは遮蔽線を施設したようだ。
でも現状は見た感じ、間隔は結構確保できているようにも思える。

最後に52号を遠くから撮って、本牧線の矩形鉄塔特集はおしまいにした。

さて、本牧線についてだが、この先では再び普通の四角鉄塔に戻っている。
次のページでは、その続きを掲載しよう。

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