上信線

(群馬県の西部から長野県の東部にかけて、昔からある小規模な66kV基幹系統!)

途中の196号については、群馬県版鉄塔カードの色紙に認定!
できればカードにして頂きたかったが、今後の維持の問題で、色紙となってしまったようだ。
他にも特設ページを用意したが、ここではそれも合わせて特集する。

上信線も歴史ある66kV系統であるが、こちらには、国内のものとしては非常に珍しい、ガラスがいしを使用した支持物がある。
それも種類は2種類あり、白(イギリス製)と青(フランス製)がある。
しかしそれは、昭和8年(1933年)当時の原型鉄塔に後から取り付けられたものであるため、最近は送電塔の建て替えと共に姿を消している箇所もあるから注意願いたい。
※「電気の史料館 ガイドブック 2003年5月1日発行」によれば、ガラスがいしは、磁器がいしとの性能比較などのため、フランス(Sediver社)から1966年(昭和41年)に輸入されたものとある。
展示物が同一のものであることから、恐らくこの情報は上信線のガラスがいしに関する情報かと思われる。
そうか、ここには昭和41年製のガラスがいしがあるのか
撮影時は、既に軽く50年は経過しており、磁器がいしへ戻した(更新)箇所も見られた。
なお、白のイギリス製のガラスがいしに関する情報は、そこにはなかった。
(※Sediver社については、現在もサイトがある。
https://www.sediver.com/
サイトには正しくそのものと思われる画像があった。
サーモグラフィーで耐熱試験結果を表示したパソコン画面などがサイトに掲載されており、本格的だった。)

ガラスがいしについては、元から使っていなかったような箇所もある。
こちらは上信線 148号鉄塔

上信線も建設年が古く、昭和8年(1933年)であった。

↑ガラスがいしをバリバリ使った上信線 167号辺り
ガラスがいしの色は緑と白!異色のガラスがいしが混じっている!かなり珍しい!!
その中で、手前は耐張鉄塔でガラスがいしを使用!

こちらは170号

↑東海道新幹線のがいしのように、緑に着色されているわけではありません。

なお、これより奥の若番方面の山の中には!

なお、一部では・・・
ガラスがいしを使ったものとしては!恐らく国内では唯一のものであろう!!ガラスがいしを使用したタイダウンもある模様!!

そして1年後、ようやくあの山の向こう側へ行くことができた。
※なお、ここからの撮影については、痛い思い出あり。
何があったのかというと、丁度、2019年9月9日の史上最強の台風の影響で、現場の鉄塔へ続く、林道桟敷山線を含む入り口付近他で、道の陥没がところどころであったのだ。
当然この時は、ガラスのがいしのある山の上の上信線の鉄塔へは、全く車で近づくことはできず、偶然プリウスに積んでいた親父の旧式のロードレーサーで、地割れを避けながら撮影に行った思い出があるのだ。w
まさか!そんな状況であったのか全く知らなかったのだ。現場の林道桟敷山線に着いた時に、思わず目を疑い、驚いてしまった。目の前で道路が崩れていたのだった。
11月2日からわざわざ連休の長時間かけてまで、高速の大渋滞に巻き込まれてまで、来たのに・・・撮影できずに終わらせて溜まるか!
そんな思いで、シャッターを切りまくった。
しかしまぁ、悲しい結果で終わらず良かったと思う今日この頃である。
それもまたいい思い出となりましたとさw

まず、山を下りている箇所にある2基についてだが

こちらは送電線の勾配箇所で、低いままだと木々に接触するなどして、支障が出るためか、嵩上げされた送電塔が目立っていた。

嵩上げされた箇所の部材については、真新しい感じである。
なお送電塔は嵩上げされていたとしても、懸垂がいしについては未更新のようで、ガラスがいしであった。

続いて、林道桟敷山線で山を越えて、振り向いて撮影するとこんな感じである。
奥の方に山の上に見えた嵩上げ済みの上信線の送電鉄塔が確認できた。

付近では、耐張鉄塔のガラスがいしも確認できた。
(この耐張鉄塔については、群馬版の鉄塔カードの背景画像に採用された!)

引っ張りに耐えるガラスの懸垂がいし

おまけ

夕日に照らされる上信線148号(ガラスがいしでない区間)
1回目の撮影の時は、1日にわずか数本の電車しか来ない秘境駅!
JR吾妻線の終着駅・大前駅からひたすら歩いて撮影へ向かった思い出がある。
そして、2回目は車で行ったんだが、この時はこの時で、直接現場まで車で行くことはできなかった。
詳細は以下に明記

山の中にあるガラスがいしを使用した上信線196号他を巡る際に通った、林道 桟敷山線
2019年9月か10月の史上最強の台風の影響で、道路が途中で何か所か陥没している箇所があるから歩く必要があった。(2019年11月現在)
渋滞にはまり、半日以上かかったのにも関わらず、巡らないわけには行かなかった。
当時入口には、通行止めの標識はなかった。
日本ガイシさんの日本碍子博物館を特別に見学させて頂いた身としては、ちょっと見ないわけには行かなかった。
これまた我ながら相当運が悪かった。成人式も大雪だったしなぁ、何かしらあるなぁ
当初は車でそのまま上がって行く予定でいたのだが、歩くことになったから、結果としてかなりの時間を費やすことになった。
当然のことながら、歩いて巡るとなれば半日はかかる。
結果として私は、群馬県の嬬恋村から隣県である長野まで歩きぬいた。
そこは中部電力管内であるが、東電の上信線はその先も突き進む。
そのエリアに入ると、ガラスがいしではなく普通の懸垂がいしを使用した区間に入る。
なお、帰りについては、陥没している箇所に注意しながら、自転車(偶然積んであったロードレーサー)で下ったからそこまで時間はかからなかった。
巡る場合は自己責任でお願いします。

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