軽磯線

こちらも大正9年(1920年)建設で、何かと歴史がありそうだ。
西群馬幹線と並走する上信越自動車道の付近にあるが、実際、軽磯線はその橋桁の下を通過しているので、直接、上信越自動車道から見ることはできない。
それにしても、高速道路の下を普通に送電線が通過するなんていう場所は、恐らくここ以外にはないことだろうと思われる。
たまたまここは、高速が高い場所に橋で建設された(建造物から送電線の離隔距離の確保ができた)ので、ここは普通に高速の橋桁の下に昔ながらの送電線を通したのだろう。

※追記:上信越自動車道の下を通過していた矩形鉄塔については、背の高い送電塔に建て替えられているのを2021年のストリートビューで確認した。
それに伴い、送電線の配列方法も、過去の水平配列から垂直配列へ変わった。

こちらは軽磯線38号鉄塔
軽磯線の当時物の送電塔は、矩形鉄塔が基本であった。
そんな中、ここは送電線の両引き留め箇所(耐張)となっている。

続いてこちらは軽磯線39号
ここは引き通し箇所のため、懸垂がいしをI吊に配置した構成となっている。

送電塔の基礎構造については、内部にある斜材をもコンクリートで固定した戦前の構成となっていた。

岩だらけのごつごつした山々の間を通過する軽磯線40号鉄塔
背景には烏帽子岩が写る。

年式については、ここでようやくズームして見ることができた。
ご覧の通り、大正9年(1920年)4月のようだった。
かなり古い!

続いてこちらは、その奥の41号
※2021年撮影のストリートビューで確認した結果、現在、この区間は大分建て替えられたようである。

軽磯線42号ではカーブを振る。
奥の43号については引き通し。
さらにその奥には、平成4年(1992年)に建て替えられた44号も見える。
比較的最近建て替えられた箇所については、背の高い送電塔となっている。
(これまた豊かになった象徴だろうかw)

ここの懸垂がいしについては、2連となっている。

最後に、平成4年(1992年)に建て替えられた軽磯線44号鉄塔はこんな感じだ。

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