峰線

利根浄化線と似たすずらん柱が峰線にもある。
峰線へ電源供給しているのはいくつかあり、玄倉第2発電所、玄倉第1発電所、落合発電所、田ノ入発電所が相当するが、峰線はほとんど山の中を通過するため、どこから峰線であるのかは不明である。
恐らくだが、田ノ入発電所付近で各発電所を起点とした1回線の送電線が合流し、そこから峰線となっているのではないだろうか
峰線はその地点から、峰発電所兼変電所までを結んでいる。
また、その付近には嵐発電所もあり、それまた峰変電所へ引き込まれている。
なお、終点の峰発電所に関しては、明治43年(1910年)3月に竣工されたとある。
同発電所の建設については、かつて実在していた富士電力が担ったようである。
それからこちらは、主に川崎方面への送電が目的であったようだ。
峰発電所で発電した電力は、かつてはここで酒匂川線に合流し、神奈川県の川崎方面へ電力供給をしていたように見られた。
しかしその合流先の酒匂川線も、現在は途中でジャンパー開放されており、川崎方面への送電線は行っていないようである。

峰線でパンザーマストを使用した支持物(すずらん柱)が見れるのは、比較的老番方面である。
構造については、かつての木柱時代によく見られたような構成をしているが、比較的綺麗である。
こちらは峰線32号

また、峰線の支持物は、パンザーマスト使用区間では、配電線の電柱で使われる高さ程の支持物を使用するのが基本であるから
一部区間では、遮蔽線(しゃへい線)の施設も確認できた。

こちらは電信線への誘導障害、もしくは線下の歩行者への対策として、施設したように思える。

こちらは峰線33号

奥の34号で、再び古そうな構造が見れた。
古そうに見えるのは、各支持物の頂上に傘帽子のような腕金が付いていることだなぁ

峰線の横断箇所にある遮蔽線はこんな感じ。

遮蔽線の引き留めに使われているアングルの錆びの色具合を見ると、結構古そうに見られた。

峰線32号の横写真はこんな感じ。

プレートには昭和40年(1965年)5月建設とあったが、いかがだろうか?支持物は当時物だろうか?
当初は木柱だったようなことも考えられるが、実際、東京都杉並区永福でも
昭和40年代のもので鋼管柱を使用したものをみたことがあるから、実際のところはどうだろうか

こちらは先ほども遠くより見えた34号

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