室田線

室田線は、群馬県の北部の方に、かなり昔っからある古い送電線である。
アクセスは、北陸新幹線の秘境駅!安中榛名駅である!
私はここからひたすら歩いて、その送電線の撮影へ向かった記憶がある。(笑)ま、そこから歩くのは恐らく私ぐらいであろう。w
この送電線は、明治20年に電気が普及した約10年後の明治37年(1904年)に建設されたかなり古い送電線であるため、支持物は木柱が中心であったようだが
その一方で、昭和50年頃に一時期、木柱から現代の鉄筋コンクリ―ト柱に更新したような箇所も見られる。
なお、支持部が木柱となっている箇所には、なんと!明治表記のプレートが現存しているのだから驚きである!
東京電力の送電線で明治表記の番号札を見たのは初である。
唯、このプレート、下の方に小さく別のプレートが打ち付けられており、そこをよ〜く見たら、下に小さく昭和39年に建て替え済みと書かれているのが見て取れた。
どうやら明治の木柱ではないらしい。木柱箇所も昭和39年に建て替えたようである。
さすがに明治時代の木柱をそのまま使えるはずがない。
木柱はせいぜい、防腐剤なるクレオソートなどを注入したとしても、50年程度であろう。
ここもその1つである。

室田線の様子
支持物は昭和39年(1964年)に一度更新した木柱となっているが、上部のアームやがいし類は全て近代的構成!
がいしについては、昔は特別高圧ピンがいし 30号辺りが使われていたことだろうと思われる!
なお木柱には、現代の鉄塔の送電線のように、黄色の(せんらく)閃絡表示器まで付いている!

続いて番号札の確認!
下に小さく「建 替 昭和39年6月」の表記のある通り、明治時代の木柱でないことがうかがえるが、この送電線ができたのは、明治時代であったことがわかる!

一方こちらは向かいの41号
川の横断のため、柱は2本建てのH柱となっていた。
なお木柱は、キツツキによる穴開け防止のためか?ネットが被せてあるのが見て取れる。

こちらも明治37年建設との表記が見えるが、建設年プレートを更新していないだけで
こちらも恐らく昭和39年に建て替えられたことだろうと思われる。

そして最後の里見発電所!

里見発電所の看板
発送電の分離で分社化された後なので、こちらはホールディングズ表記に切り替わっている。

こちらは里見発電所構内にある室田線の最終鉄塔となるが、どうやら現状、室田線は使われていない死線のようだ。
一時的に建て替え工事のためのようにも見えるが、いかがなものだろうか?ジャンパー開放されているのが見える。
唯、ストリートビューを見る限り、少なくとも2012年頃までは現役稼働していたことだろうと思われる。
起点の室田発電所はどうだろうか・・・そこは入れなさそうな山の中にあるので、不明である。
なお、里中発電所は看板が更新されている通り、現役だろうと思われる。
ここでは付近の配電柱を見上げると、特別高圧電線路が立ち上がっていた!

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