長島線

長島線は、小松川変電所から長島変電所までを結ぶ送電線である。
建設については昭和35年(1960年)のようで、そこそこ古い。
送電線は4回線、うち上段の2回線が長島線で、下段の2回線が葛西橋線のようであるが、その電線路名は長島線9号鉄塔を境に、途中でメトロ葛西線に変わる。
なお、支持物に関しては四角鉄塔が基本のようであるが、途中では矩形鉄塔も見られる。
それでは見て行こう。

起点の小松川変電所

車道のあるこの入口では、右側には今時としては珍しいピカちゃんの注意書きもある。

長島線の引き出し口はこんな感じ。

左側の2回線は、長島線の下段に入り込む葛西橋線(1号線と2号線)である。

変電所の西方面から長島線1号鉄塔を撮るとこんな感じ。

ピンぼけしてしまったが、2号は角度鉄塔となっており、ここで角度を振る。

2号を近距離で見上げる。

基礎については、他では見慣れぬ構成となっていた。
地面の上部にも×で鋼材が組まれており、それもコンクリートで固められている。

プレートはこんな感じ。
年式は昭和35年(1960年)12月を示す。

当時物らしい送電塔は、3号から出てくる。
どこもそうだが、古い送電塔に関してはやはり、引き通し箇所に多いようだ。
架空地線支持の三角帽子がないのが、いかにもあの頃らしい。

なお、送電塔があるのは住宅の敷地内のようで、珍しく緑のフェンスがなかった。
人口の多い東京都内(特に特別区)の送電塔は、基本的には送電塔の周囲は緑のフェンスで囲むからこれは珍しい。
撮影地は東京都江戸川区である。

嵩上げは特にされていないように見れるが、高さは中途半端―に45.2メーターとある。

続いてこちらが4号
この辺は滅多に大雪になることはないからか、腕金にはあまりオフセットが見られない。

丁寧なところでは、途中の送電塔でも各送電線路名を示すプレートがある。

続いてこちらが5号

矩形鉄塔については、1つ飛ばして7号から出てくる。

唯こちらは、住宅の敷地内にあるようで、近づけない。
なお、郭腕金には、次のページで紹介の本牧線の矩形鉄塔と同様に、何かネットのようなものが被せてあった。
これは塔上で何か作業を行う際、作業員が踏み抜きしないようにするためにあるのかと考えられた。

続いて8号
こちらは歩道に隣接したところにあるから、年式の確認も可能だ。

矩形鉄塔の年式も昭和35年であり、これは本牧線と同年代であった。

基礎は至って普通のようだ。
また、ここも一応住宅の敷地のようで、送電塔の下に1台車がとまっていた。

反対側はこんな感じ。
とりあえず長島線の矩形鉄塔は2基のみだ。

さて、その次の9号で、下段に併架されている葛西橋線とはお別れ
この先も引き続き長島線の下段に2回線の送電線が併架されるが、それはメトロ葛西線となるようだ。
ここでは葛西橋線を振り分けながら、メトロ葛西線を分岐しているという感じだ。

振り分けられた後にある葛西橋線は2回線のみとなっており、身軽となる。
こちらは葛西橋線10号である。

さて、この後は引き続き、長島線を追跡

こちらは長島線11号

こちらについては、架空地線支持の腕金を後で嵩上げされたように見られた。

プレートには嵩上げ分の表記もあった。

続いてここからは飛び飛びの追跡、こちらが14-1号である。
14-1号とあるのは、途中で東京メトロ東西線ができて振り分け番号が変わったからだろうか

しかしこちらは上部を見上げると、送電塔は当時物に思える。
架空地線支持の三角帽子については、ちょっぴり嵩上げされているぐらいである。

追加で、終点の長島変電所の南側より14-1号を撮るとこんな感じ。

その後、長島線は15号鉄塔でメトロ葛西線を引き下げ、長島線は最後16号で送電線を振り分けて17号で終点となるようだ。

終点の長島変電所と看板

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