南葛線

南葛線は、笹目変電所から京北変電所までを結ぶ送電線である。
なお、大元の昔は、群馬幹線の支線だったと思われる電線路だ。
昔の支線を辿れば、南葛線の次は小松川線になろうかと。

起点である笹目変電所は巡れていないため、遠方から見てゆく。
(東京外環沿いからの撮影だった。)
この記事は撮影10年後以来の執筆となって、色々と気が付いたことがある。
まず、5号鉄塔については、美笹変電所(新幹線の電源用か?)へ向けて送電線を分岐したものがあったようだが、その辺は北戸田駅周辺の開発に伴い、 送電塔ごと移設をしたようだ。
移設後は地中線路を分岐する構成となり、付近にあった美笹変電所も門型の鉄鋼をなくすなど、またかなりコンパクトになったようだ。

また、6号鉄塔も最近になり、紅白に塗装したようである。

続いて11号鉄塔

こちらは東京外環を超えた先にあるためか、紅白鉄塔で背が高かったが

上の方には航空障害灯の他に、何やらカメラも見られた。
その左側には珍しく、避雷針も確認できた。
避雷針はカメラへの落雷防止のためのものであろう。
なお、カメラについては、特に若番方面の南葛線の送電塔側を向いているわけではないようだ。
何かテレビの中継などで使用しているものなのだろうか?
1枚目の写真と比較しておわかりいただけると思うが、起点である笹目変電所とは大きくずれた方角を向いているように思える。

同鉄塔の近距離写真

年式については昭和61年(1986年)2月とあったが、この辺は、外環ができた頃に建て替えたように思えた!
国土地理院を見ると、以前は教習所の中に当時物の送電塔があったようだ。
東京外環の建設が1980年代から始まったので、その際に送電塔は移設されたようだ。
当時の航空写真を国土地理院のサイトで見ることができる。
上空から見ると、本線である群馬幹線のような送電塔のように見えるが、実際はどうだったのだろうか

続いてこちらが少し飛んだ39号鉄塔だが

こちらでは2回線の送電線の下に、何やら1条や2条の線が張ってあるのが見られた。
その線が張ってあるのは、南葛線38号鉄塔から41号鉄塔までの区間で、そのうち38号から39号は1条
次いで、39号から41号鉄塔までの区間は、2条の線が張ってあるようだ。
その区間の送電塔には、携帯電話の小規模の基地局(アンテナ)が見える。
これについては、主にそのアンテナに対する誘導障害緩和、もしくは搭上で取り付け作業やメンテナンスなどを行う作業員の安全確保のためにも張ったものとみられた。
送電線は電圧が高くなれば高くなるほど、また、それに近づけば近づくほど、ビリビリッ!と、電圧が誘起されて誘導障害が引き起こる。

なお、こちらの年式は至って若く、平成6年(1994年)とあった。
この辺は道路が新たにできたり家が増えたりした影響で、建て替えられたようだ。

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