塩浜南線・送電線撤去済み区間

前のページでは、送電線が残っている塩浜南線64号鉄塔までを見てきた。
2015年の撮影当時は、送電線はそこで仮引き留めされている状況であったが、実は2010年当時は、送電線自体は停止状態であっても、もっと奥へと続いていた。
ここでは送電線が撤去された後のものとなってしまっているが、引き続き塩浜南線のループ送電区間を見てゆく。

2015年撮影当時は、塩浜南線64号鉄塔で仮引き留めされていたが、何もここで終点というわけではなかった。
ループ送電を開始するため、かつてはここで送電線の角度を振り、さらに奥へと続いていた。

振り分け後の送電線は、丁度写真左側の黄色囲いした箇所にあったが、そこは既に除却

その後は、写真右側に写る、下段に昭和電工の送電線を併架している、背の高い塩浜南線66号鉄塔の上部へ向かっていた。
上部に向かった後の送電線は、今度は北上し!

塩浜南線67号へ向かう。

次は、東電の送電線としては珍しく、セミストレーンがいし装置を適用したものが残っていたようだが
こちらも2015年に撮影に来た時には、既に送電線は取り外し済みであった。
なお、下段に関しては、昭和電工の昭和線なる送電線があり、そちらの方では狭い形でドナウ型鉄塔で送電線を両引き留めしていた。

塩浜南線があったのは、最上部にある6つの腕金の箇所だった。
架空地線は多分こちらも張られてはいなかったとは思うが、それを支持する三角帽子がないのは、また古い送電塔の特徴の1つだ。

その次68号鉄塔は、67号と同時期の建設のものであろう古いのが1基あり
ここでは、上段にかつてあった塩浜南線が両引き留めの耐張鉄塔で、下段でドナウ型配列となっている昭和電工の昭和線の方では

セミストレーンがいし装置を適用したものがあった。
(現在は、元塩浜南線があった箇所を腕金2本分陣取っており、耐張鉄塔に変更されている。)
ここでは1回線を分岐しているため、一番下の方では、V吊に並んだ懸垂がいし連も確認できる。

その次は

やや近代構成である塩浜南線69号鉄塔で両引き留めされ
(ここまで昭和電工の昭和線と併架されたものだった。)
次いでその次の70号鉄塔がまた古い形状で、片側1回線を分岐しながらの両引き留めとなっていた。
ちなみに70号鉄塔は、塩浜南線は前のページでも紹介した通り、既に2010年の時点では大半の区間では停止線となっているから
そこは塩浜南線70号鉄塔ではなく、昭電大川線3号を名乗っていた。
もうこの時点で塩浜南線から電源を取ることはやめて、末広町線17号鉄塔から電源を取っていたのだろう。
ちなみに現在そちらは1回線の送電塔に建て替えられていた。
なお、その送電塔に関しては、2010年以降には建て替えのため、撮影はできていない。
同時に、建て替え後の1回線も撮影はしていなかった。

そして塩浜南線は、ループ送電前の塩浜南線52号鉄塔の下段に併架され

53号も同じく下段で両引き留めされ
(既にこの時点で、右側の1回線がジャンパー開放されており、確実に使われていない状況であるのが見て取れる。)

末広町線17号の2連の門型鉄塔へと続いていた。
この送電塔はまた古く、昭和17年(1942年)のものだった。

末広町線は、次のページで見てゆく。

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