常盤支線

大町線(旧:高瀬川送電線)は、途中で常盤支線を分岐しているようだ。
分岐された後の常盤支線は、番号札を見ると高瀬川送電線から1号、2号と続く
(※普通、送電線は、発電所(送電端)を起点に1号、2号と続く。)
それにしても、常盤支線もまた古そうな形をしている。建設年は昭和11年(1936年)建設の模様
なお、途中の送電塔では、上相のみ、セミストレーンがいし装置を適用したものも実在する。
終点は昭和電工の変電所であり、そこへ電源供給している模様

常盤支線を分岐する大町線34号
分岐方式は旧式!
現代のように、回線ごとに振り分けした背の高い鉄塔は使わず
鉄塔周囲に小さな矩形鉄塔を用意し、分岐を行っていた。
これは昔ながらの分岐方式だ。
なお、昔は亀戸線でもこういう分岐手法を用いた鉄塔が実在していたようだが、マンションなどが増えため、こういうものは一切現存していない。
(ちなみにそれがあったのは、亀戸線が小松川線と連系を取り合う箇所。昔はご丁寧に開閉所まであったらしいが、今は背の高い鉄塔を使い、ジャンパー解放で済ましている模様)
よって、こういった光景は今ではある意味、とても珍しい。田舎だらかこそ残った光景である!

常盤支線3号鉄塔
こちらの状態は未塗装で建て替えの危機あり
(大体これほど塗装が剥げたものは、建て替えられているのを見ている。)

その一方、奥の方は塗られていた。

なお、常盤支線には唯一、上相のみセミストレーンがいし装置を用いたものがある!
上相の送電線が氷雪などのなんらかの影響で脱落したときのことを考慮したのだろう。
それにしても、上相のみとは、これはかなり珍しい!

建設年は昭和13年(1938年)4月でこちらも戦前です。

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