甲府線のタイダウン

タイダウンについては、田代幹線のぺージでも少し紹介させて頂いたが、昔は山沿いの谷底で送電線を引き通しにする場合などで適用される例が多かった。
しかし近年では、耐張鉄塔の積極採用、送電塔の高さも上がって、耐張鉄塔によって長いスパンで送電線を張ることが増えたから、ほとんど見かけなくなっている。
大正後期に建設された歴史ある154kV系統でも幾つか現役を見かけているが、次に建て替えられた後は、皆そういう風に耐張鉄塔などで済まされている。
しかし今回は珍しく、小さな6万6千ボルトの送電線路で見かけることができたのだった。
それもがいしは東電管内としては珍しく、長幹がいしであった。

タイダウンがいし装置を適用した66kV設計の送電塔については、上信線で見かけた以来である。
タイダウンというのは、山沿いの谷底地点で送電線を支える送電塔で見かける例が多いが、ここは至って普通の平地である。
しかしこの写真の手前側には、丁度4回線鉄塔より2回線の甲府線が振り分けられてあって、この地点より送電塔の背が低くなるからここでは珍しくタイダウンを適用したように見られた。

それも珍しくここでは、長幹がいしを使用
長幹がいしによるタイダウンがいし装置は、初見だった。

年式についてはやはり古いようで、昭和42年(1967年)3月とある。

前へ     次へ

ゴロンディーナーのちょっとした送電線の鉄塔記録 トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用を禁止します。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system