谷塚線(片寄せの珍しい矩形鉄塔を含む。)

谷塚線は、京北変電所から途中の14号鉄塔から地中線路で花総線1号鉄塔までを結ぶ送電線である。
なお、架空送電路時代については、祖母が偶然にも複数写した写真がある。
ここではそれらも踏まえて掲載してゆく。

谷塚線は京北変電所で立ち上がる。

その後の8号鉄塔で足立線と振り分けられるが、その先では一風変わった矩形鉄塔が見られる。

これだ!
形的には矩形鉄塔になろうかと思われるが、送電線はやや片側へ寄せられた形で支持されているのである。

基数は合計2基あるようだった。
こちらが最初の1基目で9号

続いて10号も同じく、片寄せの矩形鉄塔であった。

年式は10号の方で確認できた。
足立線との併架区間と同じく、平成4年(1992年)5月とあった。

続いてこちらが11号だが、ここから普通の四角鉄塔が続ているのだった。

唯、撮影当時は、鹿浜線が建て替え工事中で停止中のため、この先では偶然にも珍しい光景をとらえることもできたのだった。
ここでは右側に塔体で仮引き留めされている鹿浜線9号鉄塔も見られたが、その先だ・・・

次の谷塚線12号鉄塔で、珍しい光景が確認された。
唯これは仮の設備のようで、期間限定の構成であった。

これだ!
鹿浜線のページでも掲載しているため、内容は多少被ってしまうが…

まず鹿浜線だが

これは4回線の送電線で、1号線から4号線の各4回線を施設したものとなっている。
撮影当時、上部の1号線と2号線はどうなっているのかはわからなかったが…

鹿浜線の3号線と4号線については!

こちらの谷塚線12号鉄塔にて、谷塚線から臨時的に電源を供給されているようだった。
このアングルでは左側に見える真新しい送電塔が鹿浜線の仮の9-1号鉄塔となっており
これより1基前にある4回線の鋼管単柱による10号鉄塔より、3号線と4号線が同鉄塔へ向かっていた。

また、鹿浜線4号線については、そのまま谷塚線の2号線部分から架空線のまま臨時的に接続されているのが見えたが
反対側の3号線については、谷塚線の送電塔を超えなくてはならないため、一時的に地中ケーブルにしてから谷塚線3号線へ接続されているのが見て取れた。

谷塚線を建て替えて、わざわざ1回線ずつを振り分けた配置の送電塔にするよりも、こうした方が安上りだろう。

ちなみに鹿浜線の仮鉄塔がない時代の写真はこんな感じである。

後ろの11号はこんな感じ。

続いて!

谷塚線はそう長くは続かず。

現在は、14号鉄塔で終点となっている。
ちなみにだが、谷塚線は1980年代頃までは、架空送電線路のまま花総線1号鉄塔へ向けて直接繋がっていたようである。
その状況の航空写真を国土地理院のサイトで見ることができる。
こちらを拝見すると、どうやら昔はその架空送電線路のまま花総線1号鉄塔へ向かっているのが見て取れた。

※なお、現在については、地中線路のまま、花総線1号鉄塔へ向かっているわけではないみたいだ。

谷塚線14号鉄塔のふもとでは、ここより地中線路となる送電線が、どこへ向かっているのかの確認ができた。

それを確認してみると、今はどうやら繋ぎ替えがされているようであり、付近の配電用変電所と大口需要家の引き込みの2か所へ向けて、地中線路で向かっているようだ。
ちなみに花総線1号鉄塔から立ち上がる送電線は、どこから来ているかの話だが、これも現在はどうやら繋ぎ替えがされているようであり、花畑変電所が起点となっているみたいだ。

なお、同送電塔の年式については、この先の除却時期に相当しており、昭和56年(1981年)とあった。

終わりに・・・

祖母が偶然にも撮影していた、まだ花総線までの架空送電線路が実在していた谷塚線と思わしき八字型の送電塔の写真があった。

地中化された区間については、1980年代頃までは実在していたようで、私が送電線事業部にいた際に、偶然にもこちらの工事関係者に話を伺うことができた。
やづか線と言うそうで、除却工事の際は暴走族が凄く、彼らは青信号の時にはとまり、赤信号の時に発進するというような話も併せて聞くことができたのだった。w

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